misc@Y - 日々の徒然

気がつけば50台前半のビジネスマン。今は横浜を拠点に、ラン、自転車、その他細く長く楽しんでいます。パリ在住期間の徒然も楽しい記憶。

Book Review: 『組織は合理的に失敗する』

「組織は合理的に失敗する」
著者:菊澤研宗
日経ビジネス文庫

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【内容(本書より)】
個人は優秀なのに、なぜ“組織”は、不条理な行動に突き進むのか?日本陸軍の失敗を題材に、「取引コスト理論」「エージェンシー理論」「所有権理論」といった最新の経済学理論を使い、現代企業が抱える組織の問題を解き明かした話題作。

【読書日記】
この本は2000年に刊行された『組織の不条理』を改題・再編集し文庫化されたもの。副題に、「日本陸軍に学ぶ不条理のメカニズム」とあるように、本書は大東亜戦争での日本軍の行動を、新制度派経済学の主要なアプローチである、「取引コスト理論」「エージェンシー理論」「所有権理論」を使い分析。さらに、実際の企業の事例を取り上げ分析している。

エピローグから引用すると、
「組織を不条理に導く原因が人間の限定合理性にあることを明らかにした」
「とくに、人間が限定合理的であることを忘れ、あたかも神のように完全合理的に行動すると、組織内で批判的議論が展開されず、非効率や不正は排除されないので、組織は不条理に陥り、結局淘汰される」
「これに対して、人間が自ら限定合理的であることを自覚し、絶えず批判的な議論を展開するならば、組織は絶えず非効率や不正を排除するように変革されるので、不条理に陥ることなく、組織は進化していく」
というのが本書の主題です。

日本陸軍の事例など、これまで読んだことのない分野だったので大変興味深く読むことができました。
また本書を読んで、哲学や倫理学への興味が少し湧いたかもしれません。

著者の菊澤研宗先生のブログはこちらです。
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  1. 2010/02/24(水) 00:15:03|
  2. BOOK REVIEW
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

No title

「学問のすすめ」といい、雑誌「pen」といい、Yoshiさんお勧めの書物には、
いつもいい刺激を頂いてます。
この本も、早速読んでみます。

組織が上手くいかない時って、直感的には、「部分最適と全体最適」
「合成の誤謬」なんて言葉が浮かんできますけど。。。
  1. 2010/02/24(水) 22:32:25 |
  2. URL |
  3. kopa #-
  4. [ 編集]

>kopaさん
kopaさんとは読書の趣向が近いのでしょうか(笑)
組織を構成するのは人ですから、この類の話は心理学の世界に入り込んでいきそうですね。
  1. 2010/02/26(金) 05:10:42 |
  2. URL |
  3. Yoshi #-
  4. [ 編集]

No title

司馬さんは第二次世界大戦を描いていませんし、その時代の話にはなかなか触れる機会がありません。
アラスカ上空あたりで『学問のすすめ』読みましたよ!
  1. 2010/03/01(月) 00:35:50 |
  2. URL |
  3. 西院梅太郎 #-
  4. [ 編集]

No title

>梅太郎さん
この本、梅太郎さんのつぼにはまると思います。ちょっと読み応え有りますけどね。
  1. 2010/03/01(月) 04:29:50 |
  2. URL |
  3. Yoshi #-
  4. [ 編集]

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