misc@Y - 日々の徒然

気がつけば50台前半のビジネスマン。今は横浜を拠点に、ラン、自転車、その他細く長く楽しんでいます。パリ在住期間の徒然も楽しい記憶。

読書日記:『子どもたちに語るヨーロッパ史』

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『子どもたちに語るヨーロッパ史』 ちくま学芸文庫
ジャック・ル・ゴフ 著
前田耕作 監訳
川崎万里 訳

【内容】
現代フランスを代表する歴史家が、若い世代に贈る、歴史への招待状。ヨーロッパの地理的条件から説き起こし、古代から現在までの重要な出来事、画期的な人物な発明、今につながる大切な思想などを、たくさんのエピソードとともに綴った前半『子どもたちに語るヨーロッパ』と、とくに著者のフィールドである中世史について、知って楽しいさまざまな事柄を、対話形式で自由に語った後半『子どもたちに語る中世』、どちらも歴史を初めて学ぶ人たちによくわかるよう、むずかしい用語や概念を使わず、やさしい口調で説き明かす。中学生から大人まで幅広い読者に歴史の魅力を伝える、とびきりの入門書。

【目次】
子どもたちに語るヨーロッパ(徒歩でヨーロッパからアジアへ)
ヨーロッパは存在するか/ヨーロッパという家族/歴史が地理に生命を与える/最小の大陸 ほか)
子どもたちに語る中世(中世―期間について:“よき”中世と“悪しき”中世
騎士、貴婦人、聖母/城塞と大聖堂/中世の人びと―聖職者と一般信徒、領主と農奴、都市住民、商人と職人、旅人と巡礼者、貧者と病人/権力者たち―王、教皇、皇帝 ほか)

【感想】
現代フランスを代表する歴史家である著者がフランス語で書いたものを日本語訳されたもの。この本を読むにあたっては、これがフランス人向けに書かれたものであるということを踏まえて読む必要があるでしょう。
「子どもたちに語るヨーロッパ」「子どもたちに語る中世」という2編の著作が入っているが、原題では前者(aux jeunes)と後者(aux enfants)と対象読者年齢がやや異なるようです。

もし歴史事実を詳細に知ることが目的であれば、この本はその期待にはあまり答えてくれないかもしれません。フランス人の歴史家が、ヨーロッパの子供たちに何を伝え未来の方向性を示しているかという視点で読む本のような気がします。

次のようなメッセージが記憶に残りました。
・ヨーロッパはもともと多様な民族からなるが、それらがキリスト教と封建制という共通の空間になりヨーロッパが形成された。
・ほぼ全員がキリスト教徒であり、教会が中心となる共同体空間での中世の生活。
・十字軍は軍事力による勢力拡大という精神を生み、現代にもつづく不幸な結果を生んだ。
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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/06/26(土) 13:54:40|
  2. BOOK REVIEW
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

No title

こんばんは、読書ですが、恥ずかしながら最近あまり読んでいません。しかし、ヨーロッパで生活する上で、歴史の大切さを痛感します。ご紹介された本の感想の要点、的確ですね。機会があれば、私も読んでみようと思います。
  1. 2010/06/29(火) 06:03:39 |
  2. URL |
  3. アレアレ #Mx09nRN2
  4. [ 編集]

No title

ちょっと論点がズレますが、中国という概念は始皇帝がもたらしたもので、もし彼が統一していなかったらあの地域も欧州の様に多様性に富んだ国家が多数生まれていたかもしれないという本を読みました。

もし欧州で古代に統一王朝が出来ていたならば、、、と思うとその概念も民族の括りも全く違うものになる訳で、、、、

なんか不思議というか、我々の歴史や文化がヤジロベエの様な極めて不安定な土台の上に成り立っているんだな~と思ったりしたのですが、そんなことどうでも良いって事にここまで書いて気がつきました(笑)
  1. 2010/06/29(火) 16:30:17 |
  2. URL |
  3. hori #Qky26As2
  4. [ 編集]

No title

ふむふむ。面白そうな本ですね。
教会を中心とする共同体の集まりという共通項があったにもかかわらず、
多様な民族が何故融け合わなかったのか。

考えてみると、不思議ではありますね。
  1. 2010/06/29(火) 22:52:55 |
  2. URL |
  3. kopa #XVgCdbeE
  4. [ 編集]

>アレアレさん
歴史とキリスト教の知識があればより楽しめるかもと思ったのが、この類の本を読むきっかけだったのです。しかし、奥が深くて・・・教会を見ても違いが良くわかりません(笑)

>horiさん
なるほど、中国との対比は面白いですね。
欧州にもローマ帝国やナポレオンもいたりしましたが、あれば征服と支配で統一ではなかったということですかね。
日本人には理解の難しい国境がたびたび変わる世界観・・・難しい。

>kopaさん
またまた難しい問題提起ですねえ。
そう考えると、国民性って何なんだろうと思いますね。都合の良いように解釈する表現の一種?

  1. 2010/06/30(水) 22:51:52 |
  2. URL |
  3. Yoshi #-
  4. [ 編集]

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