misc@Y - 日々の徒然

気がつけば50台前半のビジネスマン。今は横浜を拠点に、ラン、自転車、その他細く長く楽しんでいます。パリ在住期間の徒然も楽しい記憶。

≪読書日記≫ 学問のすすめ-現代語訳

現代語訳 学問のすすめ
福澤諭吉 齋藤孝=訳

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内容(「BOOK」データベースより)
近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー『学問のすすめ』。本書は歯切れのよい原書のリズムをいかしつつ、文語を口語に移した現代語訳である。国家と個人の関係を見つめ、世のために働くことで自分自身も充実する生き方を示した彼の言葉は、全く色あせないばかりか、今の時代にこそ響く。読めば時代情勢を的確に見極め、今すべきことを客観的に判断する力がつく。現代にいかすためのポイントを押さえた解説つき。

目次
学問には目的がある/人間の権理とは何か/愛国心のあり方/国民の気風が国を作る/国をリードする人材とは/文明社会と法の精神/国民の二つの役目/男女間の不合理、親子間の不条理/よりレベルの高い学問/学問にかかる期待/美しいタテマエに潜む害悪/品格を高める/怨望は最大の悪徳/人生設計の技術/判断力の鍛え方

感想
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という一節は誰もが知るところ。ただ、多くの場合これを結果的平等のような誤解(?)をしてしまっているかもしれない。この一節ののち、「社会的地位が高く、重要であれば、自然とその家も富み、下のものから見れば到底手の届かない存在に見える。しかし、そのもともとを見ていくと、ただその人に学問の力があるかないかによって、そうした違いができただけであり、天が生まれつき定めた違いではない」と続く。
福澤諭吉がこれを書いた明治初め、近代日本を強力に作り上げていくために時代を担う学徒へのメッセージを綴ったのだと思いますが、当時70万冊も売れる大ベストセラーとなったことから、国民啓蒙の有名書となったようです。

訳者の斎藤氏も断っているように、現在からみると差別的と思われる表現もあったり、当時でも物議をかもしたであろう歴史事案に対する解釈もありますが、国や国民という概念を用いて近代日本に大切なものを説いていったのだと思います。
それらは多分に普遍的なものが多く、これをビジネス書として読めば、なるほどとうなづけることが多いと感じた次第。

学生時代に福澤諭吉の書物に触れる機会がなかったと言えば嘘になりますが、当時はそれが半ば強制的に感じられ、まじめに取り組まなかった点を少々反省したりしています。
「坂の上の雲」の秋山兄弟もこの時代・社会背景の中で教育を受け、国家を思い進むべき道筋を決めていったと勝手な推測を楽しみました。
この現代語訳版は大変読みやすいので、是非読まれてみてはいかがでしょうか。

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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/11/26(木) 21:01:43|
  2. BOOK REVIEW
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

No title

Yoshi sanの言葉には説得力がありますね。
学ぶか否かで生きる立ち位置が変わってくる、なるほど。
現代語訳版ということであれば読んでみたいです。
  1. 2009/11/27(金) 09:36:55 |
  2. URL |
  3. 西院梅太郎 #-
  4. [ 編集]

No title

僕ももっと勉強しておけばよかった~~~。(泣)
子供たちが勉強嫌いで困るのですが、勉強しろと言えません><
  1. 2009/11/28(土) 19:58:23 |
  2. URL |
  3. hori #Qky26As2
  4. [ 編集]

No title

>梅太郎さん
いまさらながら後悔することしきりです(笑) 明治初期の人たちは高い志をもっていたんだなあと思う次第です。

>horiさん
いくつになっても遅いということはないかもしれませんね。
horiさんのお子さんが勉強嫌い?にわかに信じがたいですね(笑)
  1. 2009/11/29(日) 02:27:41 |
  2. URL |
  3. Yoshi #-
  4. [ 編集]

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