misc@Y − 日々の徒然

misc. というのはmiscellaneous(さまざま)の簡略形。 40歳で始めた自転車、読書、ビジネスや日常でのトピックスなど、徒然に記録しようと思います。

コーポレートガバナンス

 不二家は今回の事件で一瞬にして企業価値を大きく損ない、従業員の雇用、ファランチャイズの経営者に大きな不安を与えてしまった。同族経営を一概に悪いということはできない。創業初期はどこも志を一つにする近親者が集まって舵取りをすることも多いし、それによって発展した企業も多々ある。

 ただ、想像するに同族経営の企業では、社員は恐らく顧客を見るよりも、経営者を見るであろう。心理として経営者に近い立場の人ほどその傾向が強まるだろうと考えられる。もし、経営者が間違った舵取りをしても、それに物申す人がいないという状況、即ちコーポレートガバナンスの機能不全に陥る。

 不二家のケースでは、同族の経営者は保有株式から大きな配当を得るわけだから、倫理観よりも利益を優先するという企業文化が醸成されてしまっており、ガバナンス不在という状況だったのであろう。同族経営の企業こそ、経営トップが率先してガバナンスが機能するような仕組みを構築するべきであった。

 不二家は社長を交代させたが、一族が株式保有による実質支配を継続するような状態では、信用の回復は難しいのではないだろうか。

 不二家のコーポレートガバナンスに対する一考でした。

コメント

同属経営の中小企業

私が以前に勤めていた会社は社長が50年前に起業した典型的なワンマン会社。こういう会社では「社員は経営者の所有物。生かすも殺すも勝手」という常識があり、当然のように社長に媚びを売る茶坊主が周辺に群がることとなる。きっと若い頃はそれなりの理念に燃えていたこともあったのだろうが、年を経ると経験主義と守りの姿勢が目立つこととなり、また先に述べた茶坊主たちから的確な情報が入らないことで、どんどんとおかしな方向に進みがちである。多くの心ある管理職がそれに疑問を感じたが、口にした連中は例外なく会社を去ることを強要された。

私はたまたま社長の好みであった新技術の部門を任されたので、バブル崩壊以後の不況時にも開発費をあまり考えずに活動でき、またそれにより自分の技術者としての経験を蓄えることができた(それが結局は転職にもつながった)。

ミートホープに見るまでもなく、たとえ立志伝中の人物であっても彼らの駆動力は「成功後の莫大な利益」であって、社会への貢献や従業員の豊かな生活はあくまでも建前の世界である。その意味でコーポレートガバナンスの本当の意味をこのレベルの企業まで浸透させるのは、残念ではあるがほぼ不可能に近いと考える。

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