蜩ノ記
祥伝社文庫
葉室 麟

解説
豊後羽根藩の檀野庄三郎は不始末を犯し、家老により、切腹と引き替えに向山村に幽閉中の元郡奉行戸田秋谷の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室との密通の廉で家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。編纂補助と監視、密通事件の真相探求が課された庄三郎。だが、秋谷の清廉さに触るうち、無実を信じるようになり…。凛烈たる覚悟と矜持を描く感涙の時代小説!(平成23年度下半期第146回直木賞受賞作)
感想
直木賞受賞作かつ映画化された有名作品。葉室さんの作品初めて読みました。
“選考委員を代表して宮部みゆきは「藤沢周平を思わせる正攻法の歴史小説で、ほぼ全会一致で決まった。漢詩を心に残る形で使うなど、教養の高さが物語に厚みを与えた」と講評した。“ といわれるとおり、藤沢周平作品を意識に置きながら対比するように読んだように思う。
来年1月からNHK総合「木曜時代劇 」で『風の峠〜銀漢の賦〜』がドラマ化されるそうなので、これも読んでみようかと。
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- 2014/12/13(土) 22:39:21|
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