misc@Y − 日々の徒然

自転車、読書、ビジネスなどmiscellaneous(さまざまな)トピックスを記録しようと思います。

読書日記:『ものづくり経営学』

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 久々に読書日記を書くことが出来ました。
『ものづくり経営学』

筆者は、藤本隆宏 東京大学教授と東京大学21世紀COEものづくり経営研究センターの研究者の方々。

 筆者は日本の製造業の強みを自動車産業の「すり合わせ能力」に見出し、多くの本を執筆されている。この本は『能力構築競争』(中公新書)を読んだことのある人なら、連続性を持って理解できると思います。

 本書では、更に非製造業分野、中国、韓国、インドなどでの現状についても、それぞれの研究者が寄稿している。そういう意味では、論文集という体裁の本です。

 これだけのボリューム(564頁)を新書にしてしまったところが光文社らしい。余りにボリュームが多いので、興味のあるところだけ読んでも良いのではないかと思います。

 日本の産業組織における典型的な系列システムを背景に構築された能力が『すり合わせ能力』だと思う。自動車では、Tier1/Tier2/Tier3という多層構造が現在も産業構造として機能しているので『すり合わせ』を必要とする自動車産業の競争有意が保てている。いずれ、自動車の構造が電気、燃料電池などとなってきた時に、技術的な優位を自動車メーカーが持つのか、コンポネントがより標準化されて電機産業に近くなるのか興味のあるところ。その時に、日本の製造業の強みは何だろう、というのが個人的な感想です。

 経営学というのは、経営の結果に対して、その要因・プロセスを定型化するというアプローチで研究されているような気がする。実際のビジネスの現場では、それじゃスピードが遅すぎますね。

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